お酒の用語事典|醸造・テイスティング・制度の言葉を分野別に引く

日本酒・ビール・ワイン・ウイスキー・焼酎など、お酒に出てくる用語を分野別にまとめた事典です。ラベルやメニュー、記事で見かけた言葉の意味をここで引けます。各語は要点だけを短く解説し、詳しく知りたい語は関連記事へ進めます。

はじめての方へ:基本用語を流れで学ぶなら → お酒用語辞典|製造・テイスティングの基本語をまとめて理解

最終更新: 2026-07-09|収録 123語

共通・醸造・発酵の基礎(16)日本酒(18)ビール(15)ワイン(15)ウイスキー・蒸留酒(16)焼酎・泡盛(12)テイスティング・提供(16)制度・文化・健康(15)五十音索引

共通・醸造・発酵の基礎

醸造酒(じょうぞうしゅ)

原料を酵母で発酵させ、蒸留せずにそのまま飲む酒の総称。日本酒・ビール・ワインが代表で、度数は概ね20%以下にとどまる。

📖 関連記事:醸造酒・蒸留酒・混成酒の違い

蒸留酒(じょうりゅうしゅ)

発酵させた液を加熱・蒸留してアルコール分を高めた酒。焼酎・ウイスキー・ジンなどが該当し、醸造酒より度数が高い。スピリッツとも呼ぶ。

📖 関連記事:醸造酒・蒸留酒・混成酒の違い

混成酒(こんせいしゅ)

醸造酒や蒸留酒に果実・薬草・糖分などを加えて造る酒。梅酒・リキュール・ベルモットなどが代表で、甘味や香りづけが特徴。

📖 関連記事:リキュール・梅酒・混成酒とは

発酵(はっこう)

酵母などの微生物が糖を分解し、アルコールと二酸化炭素を生み出す働き。酒造りの中心となる工程で、原料の糖分が酒になる。

📖 関連記事:発酵と蒸留の科学

蒸留(じょうりゅう)

液体を加熱し、沸点の違いを利用してアルコール分を集める操作。発酵液を蒸留することで度数の高い酒や香り成分を取り出す。

📖 関連記事:発酵と蒸留の科学

酵母(こうぼ)

糖をアルコールと二酸化炭素に変える微生物。酒の種類や香りを左右し、清酒酵母・ビール酵母・ワイン酵母など用途で使い分ける。

麹(こうじ)

蒸した米や麦などに麹菌を繁殖させたもの。デンプンを糖に変える糖化を担い、日本酒・焼酎・味噌など和の醸造に欠かせない。

糖化(とうか)

原料のデンプンを酵素で糖に分解する工程。糖ができて初めて酵母が発酵でき、麹や麦芽がこの役割を担う。

並行複発酵(へいこうふくはっこう)

糖化と発酵を同じタンク内で同時に進める方式。日本酒に特有で、高いアルコール度数まで発酵が進む要因となる。

アルコール度数(あるこーるどすう)

酒に含まれるエタノールの体積割合。ABV(%)で表記され、ビール約5%、日本酒約15%、ウイスキー約40%が目安。

📖 関連記事:アルコール度数・ABV・プルーフ|表記の違い

プルーフ(ぷるーふ)

主に英米で使う度数表記。米国式では度数(%)を2倍した値で、80プルーフは40%にあたる。表記方式は国により異なる。

📖 関連記事:アルコール度数・ABV・プルーフ|表記の違い

原酒(げんしゅ)

搾ったあとに水を加えて度数を調整していない酒。味が濃く度数も高めで、日本酒・ウイスキーなど幅広く使われる表現。

加水(かすい)

原酒に水を加えて度数や味わいを整える工程。飲みやすい度数に調整する目的があり、無加水の原酒と対になる概念。

火入れ(ひいれ)

酒を加熱して酵素の働きを止め、品質を安定させる低温殺菌。日本酒では貯蔵前後に行い、無処理のものが生酒となる。

熟成(じゅくせい)

酒を一定期間ねかせ、味や香りをまろやかに変化させること。樽や瓶の中で成分が結びつき、角のとれた風味になる。

📖 関連記事:古酒・熟成・ヴィンテージの基礎

澱(おり)

酒の中に生じる細かな沈殿物。酵母や成分に由来し、濁りの原因になる。取り除く作業を澱引きという。

日本酒

日本酒(にほんしゅ)

米・米麹・水を主原料に発酵させた日本の醸造酒。清酒とも呼び、純米・吟醸などの区分がある。度数は概ね15%前後。

📖 関連記事:日本酒とは|純米・吟醸・本醸造の違い

特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)

原料や精米歩合の条件を満たした日本酒の区分。純米酒・吟醸酒・本醸造酒など8種があり、ラベルに表示できる。

📖 関連記事:日本酒の選び方|ラベルの読み方と初心者の一本

純米酒(じゅんまいしゅ)

米・米麹・水だけで造り、醸造アルコールを加えない日本酒。米のうまみやコクが出やすく、燗にも向くとされる。

📖 関連記事:日本酒とは|純米・吟醸・本醸造の違い

吟醸酒(ぎんじょうしゅ)

精米歩合60%以下の米を低温でじっくり発酵させた日本酒。華やかな吟醸香が特徴で、50%以下は大吟醸と呼ぶ。

📖 関連記事:日本酒とは|純米・吟醸・本醸造の違い

本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)

精米歩合70%以下で、香味調整のため少量の醸造アルコールを加えた日本酒。すっきりした味で燗酒にも合わせやすい。

📖 関連記事:日本酒とは|純米・吟醸・本醸造の違い

精米歩合(せいまいぶあい)

玄米を削って残った割合を示す数値。60%なら表層を40%削った状態で、数値が低いほど雑味が少なく磨いた米となる。

📖 関連記事:日本酒の選び方|ラベルの読み方と初心者の一本

日本酒度(にほんしゅど)

酒の比重から甘辛の傾向を示す指標。プラスが大きいほど辛口、マイナスが大きいほど甘口の目安とされる。

📖 関連記事:日本酒の選び方|ラベルの読み方と初心者の一本

酸度(さんど)

日本酒に含まれる酸の量を示す数値。高いほど濃醇でキレのある味、低いほど淡麗でやわらかい味に感じられやすい。

生酛(きもと)

自然の乳酸菌を取り込みながら時間をかけて酒母を育てる伝統製法。手間はかかるが、複雑で力強い味わいが生まれる。

📖 関連記事:日本酒の歴史と文化

山廃(やまはい)

生酛から米をすりつぶす山卸の作業を省いた製法。生酛同様に自然の乳酸を使い、濃厚でコクのある酒質になりやすい。

速醸(そくじょう)

醸造用の乳酸を添加して酒母を短期間で育てる現代の主流製法。安定して仕込め、すっきり澄んだ味に仕上がりやすい。

酒母(しゅぼ)

発酵の元になる酵母を大量に培養した仕込み。もとともいい、生酛・山廃・速醸などの造り分けがここで決まる。

三段仕込み(さんだんじこみ)

麹・蒸米・水を三回に分けてもろみに加える日本酒の仕込み法。酵母を薄めず発酵を安定させ、高い度数まで導く。

ひやおろし(ひやおろし)

冬に搾って一度だけ火入れし、夏を越して熟成させた秋の日本酒。まろやかな味わいで、秋の風物詩として親しまれる。

📖 関連記事:季節限定・新酒の選び方|ひやおろし・しぼりたて

しぼりたて(しぼりたて)

搾ったあと火入れをせずに出荷される、冬から春の新酒。みずみずしくフレッシュな香味とわずかな発泡感が特徴。

📖 関連記事:季節限定・新酒の選び方|ひやおろし・しぼりたて

古酒(こしゅ)

長期間熟成させた日本酒。年月とともに色は黄金〜琥珀色に濃くなり、熟成香とコクのある濃厚な味わいに変化する。

📖 関連記事:古酒・熟成・ヴィンテージの基礎

酒米(さかまい)

日本酒造りに適した米。粒が大きく中心に心白を持ち、山田錦・五百万石などが有名。食用米とは性質が異なる。

心白(しんぱく)

酒米の中心にある白く不透明な部分。麹菌が入りやすく糖化を助けるため、心白の大きい米は酒造りに向くとされる。

ビール

ビール(びーる)

麦芽・ホップ・水・酵母を主原料に発酵させた醸造酒。発酵方法でラガーとエールに大別され、度数は約5%が目安。

📖 関連記事:ビールとは|種類・製法・ラガーとエールの違い

エール(えーる)

常温付近で酵母が上に浮く上面発酵で造るビール。香りや味わいが豊かで、ペールエールやIPAなど個性的な銘柄が多い。

📖 関連記事:ビアスタイル図鑑|ラガー・エール主要スタイル

ラガー(らがー)

低温で酵母が沈む下面発酵で造るビール。すっきりして飲みやすく、日本の大手銘柄の多くがこのタイプにあたる。

📖 関連記事:ビアスタイル図鑑|ラガー・エール主要スタイル

上面発酵(じょうめんはっこう)

比較的高い温度で酵母が液面に浮きながら進む発酵。短期間で仕上がり、香り高いエール系ビールを生み出す。

下面発酵(かめんはっこう)

低温で酵母がタンク底に沈みながら進む発酵。時間はかかるが雑味が少なく、クリアなラガー系ビールになる。

ホップ(ほっぷ)

ビールに苦味と香りを与えるつる性植物の毬花。泡もちや保存性も高め、品種や使い方で香味が大きく変わる。

📖 関連記事:ビールとは|種類・製法・ラガーとエールの違い

麦芽(ばくが)

大麦を発芽させて乾燥させたもの。モルトとも呼び、糖化の酵素とビールの色・味の土台をつくる主要原料。

IBU(あいびーゆー)

ビールの苦味の強さを数値化した国際指標。数値が大きいほど苦味を感じやすく、IPAなどは高めの値になる。

IPA(あいぴーえー)

ホップを大量に使った香り高く苦味の強いエール。インディア・ペールエールの略で、クラフトビールの代表格。

📖 関連記事:クラフトビールの選び方|スタイル別の楽しみ方

スタウト(すたうと)

焙煎した大麦や麦芽を使う黒色のエール。コーヒーやチョコを思わせる香ばしさとコクがあり、ポーターの流れをくむ。

📖 関連記事:ビアスタイル図鑑|ラガー・エール主要スタイル

ピルスナー(ぴるすなー)

チェコ発祥の淡色ラガー。ホップの効いたすっきりした苦味とキレが特徴で、世界のビールの主流スタイルとなった。

📖 関連記事:ビアスタイル図鑑|ラガー・エール主要スタイル

クラフトビール(くらふとびーる)

小規模な醸造所が独自の発想で少量生産するビール。多彩なスタイルと個性的な香味で、近年人気が高まっている。

📖 関連記事:クラフトビールの選び方|スタイル別の楽しみ方

発泡酒(はっぽうしゅ)

麦芽の使用比率が一定より低いなど、酒税法上ビールと区別される発泡性の酒。原料の自由度が高く価格を抑えやすい。

📖 関連記事:ビールとは|種類・製法・ラガーとエールの違い

新ジャンル(しんじゃんる)

麦芽以外を原料にしたりスピリッツを加えたビール風の酒。第三のビールとも呼ばれ、税区分の違いで価格が安い。

生ビール(なまびーる)

熱による処理をせず、ろ過などで酵母を取り除いたビール。国内で流通する多くの缶・瓶・樽が生ビールにあたる。

ワイン

ワイン(わいん)

主にぶどうを発酵させて造る醸造酒。赤・白・ロゼがあり、発泡性のスパークリングと非発泡のスティルに分かれる。

📖 関連記事:ワインとは|赤・白・ロゼの基礎

タンニン(たんにん)

ぶどうの皮や種、樽由来の渋み成分。赤ワインに多く、口を引き締める渋みと骨格を与え、熟成にも関わる。

📖 関連記事:ワインとは|赤・白・ロゼの基礎

テロワール(てろわーる)

ぶどうが育つ土壌・気候・地形など、産地の自然環境の総体。同じ品種でも土地ごとに味が変わる理由とされる。

📖 関連記事:地酒と気候風土|水・米・土地が生む個性

ヴィンテージ(う゛ぃんてーじ)

ぶどうを収穫した年のこと。天候により出来が変わるため、当たり年が評価される。年号入りワインの表示にも使う。

📖 関連記事:古酒・熟成・ヴィンテージの基礎

セパージュ(せぱーじゅ)

ワインに使うぶどうの品種、または品種構成のこと。単一品種か複数のブレンドかで、香味の傾向が大きく変わる。

📖 関連記事:ぶどう品種図鑑|白・赤の主要品種と味わい

ボディ(ぼでぃ)

ワインを口に含んだときの重さやコクの度合い。しっかり濃厚ならフルボディ、軽やかならライトボディと表現する。

📖 関連記事:ワインとは|赤・白・ロゼの基礎

AOC(えーおーしー)

フランスの原産地呼称制度。産地・品種・製法などの基準を満たした産品だけが地名を名乗れる。現在のAOPの前身。

📖 関連記事:世界のワイン産地|旧世界と新世界の違い

マロラクティック発酵(まろらくてぃっくはっこう)

ワインの鋭いリンゴ酸を、乳酸菌がまろやかな乳酸へ変える二次的な発酵。酸をやわらげ、味に丸みを与える。

デキャンタージュ(できゃんたーじゅ)

ワインを別の容器に移し替える作業。澱を分けたり、空気に触れさせて香りを開かせたりする目的で行う。

📖 関連記事:ワインの適温と開け方・注ぎ方

ブショネ(ぶしょね)

コルクの汚染などで生じるカビ臭い不快臭。ワインの風味を損なう欠陥で、湿った段ボールのような臭いと表現される。

亜硫酸塩(ありゅうさんえん)

酸化や雑菌を防ぐためワインに使われる酸化防止剤。多くの国で使用が認められ、ラベルに表示されることが多い。

瓶内二次発酵(びんないにじはっこう)

瓶の中で再び発酵させて炭酸を閉じ込めるスパークリングの製法。シャンパーニュに使われ、きめ細かい泡が生まれる。

📖 関連記事:スパークリングワインの選び方|製法・甘辛・価格帯

ブリュット(ぶりゅっと)

スパークリングワインの甘辛区分のうち辛口を示す表記。糖分が少なくすっきりした味で、食事に合わせやすい。

📖 関連記事:スパークリングワインの選び方|製法・甘辛・価格帯

ドメーヌ(どめーぬ)

自社畑のぶどうでワインを一貫生産する生産者。主にブルゴーニュで使う語で、ボルドーではシャトーと呼ぶ。

📖 関連記事:世界のワイン産地|旧世界と新世界の違い

旧世界・新世界(きゅうせかいしんせかい)

ワイン産地の区分。フランスなど伝統国を旧世界、アメリカや豪州など新興国を新世界と呼び、味の傾向が異なる。

📖 関連記事:世界のワイン産地|旧世界と新世界の違い

ウイスキー・蒸留酒

ウイスキー(ういすきー)

大麦などの穀物を原料に、発酵・蒸留し樽で熟成させた蒸留酒。産地により5大産地に分けられ、度数は約40%が主流。

📖 関連記事:ウイスキーとは|5大産地と種類の基礎知識

単式蒸留(たんしきじょうりゅう)

ポットスチルで一回ずつ蒸留する方式。原料の風味が残りやすく、モルトウイスキーや本格焼酎に用いられる。

連続式蒸留(れんぞくしきじょうりゅう)

連続的に何度も蒸留を繰り返す方式。純度の高いクリアな酒質になり、グレーンウイスキーや甲類焼酎に使われる。

ポットスチル(ぽっとすちる)

単式蒸留に使う銅製の蒸留器。形や大きさが酒質を左右し、モルトウイスキーの個性を決める要素の一つとなる。

シングルモルト(しんぐるもると)

一つの蒸留所の大麦麦芽だけで造ったモルトウイスキー。蒸留所ごとの個性が味に表れ、産地の特徴を楽しめる。

📖 関連記事:ウイスキーとは|5大産地と種類の基礎知識

ブレンデッド(ぶれんでっど)

モルトとグレーンなど複数の原酒を混ぜ合わせたウイスキー。バランスがよく飲みやすい、流通の主流タイプ。

📖 関連記事:ウイスキーの選び方|初心者の1本目の決め方

カスクストレングス(かすくすとれんぐす)

樽から出したまま加水せず瓶詰めしたウイスキー。度数が高く力強い味で、水で割って好みの濃さに調整できる。

エンジェルズシェア(えんじぇるずしぇあ)

樽熟成の間に蒸発して減る酒のこと。天使の分け前と訳され、長期熟成ほど量が減り味が凝縮するとされる。

ピート(ぴーと)

植物が堆積してできた泥炭。麦芽の乾燥に焚くと独特のスモーキーな香りがつき、スコッチの個性の一つになる。

📖 関連記事:ウイスキー5大産地の特徴

ジン(じん)

穀物などの蒸留酒にジュニパーベリーなどの草根木皮で香りをつけたスピリッツ。爽やかな香りでカクテルの定番。

📖 関連記事:スピリッツ4種入門|ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ

ウォッカ(うぉっか)

穀物やいもを原料に高純度まで蒸留し、白樺炭などで濾過したスピリッツ。癖が少なくカクテルの土台に使われる。

📖 関連記事:スピリッツ4種入門|ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ

ラム(らむ)

サトウキビの糖蜜や搾り汁を発酵・蒸留した蒸留酒。産地や熟成で色や風味が変わり、甘い香りが特徴。

📖 関連記事:スピリッツ4種入門|ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ

テキーラ(てきーら)

竜舌蘭アガベを原料にメキシコの定められた地域で造る蒸留酒。原料由来の独特の風味を持ち、産地呼称で保護される。

📖 関連記事:スピリッツ4種入門|ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ

クラフトジン(くらふとじん)

小規模の蒸留所が独自のボタニカルで個性を出したジン。柑橘や和素材など地域色のある香りづけが楽しめる。

📖 関連記事:クラフトジンの選び方|ボタニカルと産地で選ぶ

リキュール(りきゅーる)

蒸留酒に果実・薬草・香料や糖分を加えた混成酒。甘く香り豊かで、そのまま飲むほかカクテルの材料にも使う。

📖 関連記事:リキュール・梅酒・混成酒とは

ボタニカル(ぼたにかる)

ジンなどの香りづけに使う草根木皮の総称。ジュニパーベリーを軸に柑橘や香草を組み合わせ、銘柄の個性を生む。

焼酎・泡盛

焼酎(しょうちゅう)

米・麦・いもなどを原料に発酵・蒸留した日本の蒸留酒。甲類と乙類に分かれ、割って飲むスタイルが親しまれる。

📖 関連記事:焼酎とは|甲類・乙類(本格焼酎)の違い

甲類焼酎(こうるいしょうちゅう)

連続式蒸留で造る純度の高い焼酎。癖がなくすっきりした味で、チューハイやサワーのベースに多く使われる。

📖 関連記事:焼酎とは|甲類・乙類(本格焼酎)の違い

乙類焼酎(おつるいしょうちゅう)

単式蒸留で造り、原料の風味が残る焼酎。本格焼酎とも呼ばれ、芋・麦・米など素材ごとの個性を楽しめる。

📖 関連記事:焼酎とは|甲類・乙類(本格焼酎)の違い

本格焼酎(ほんかくしょうちゅう)

単式蒸留で原料の香味を活かした乙類焼酎の呼称。芋・麦・米・そばなど原料の個性が味に色濃く反映される。

📖 関連記事:焼酎の選び方|芋・麦・米の違いで選ぶ

黒麹(くろこうじ)

焼酎造りに使う麹の一種。クエン酸を多く出して腐敗を防ぎ、力強くコクのある味わいを生む。泡盛にも使われる。

白麹(しろこうじ)

黒麹から派生した焼酎用の麹。扱いやすく、まろやかで軽快な味に仕上がりやすい。現在の焼酎で広く使われる。

常圧蒸留(じょうあつじょうりゅう)

通常の気圧で行う蒸留。高い温度で蒸すため原料の香味成分が多く残り、風味の濃い本格焼酎になる。

減圧蒸留(げんあつじょうりゅう)

気圧を下げて低い温度で行う蒸留。雑味が抑えられ、軽快でクセの少ないすっきりした焼酎に仕上がる。

泡盛(あわもり)

タイ米と黒麹で仕込み、単式蒸留で造る沖縄の蒸留酒。全量黒麹を用いるのが特徴で、長期熟成の古酒が珍重される。

📖 関連記事:泡盛とは|沖縄の蒸留酒の基礎と古酒(クース)

クース(くーす)

3年以上熟成させた泡盛の古酒。年月を重ねるほど香りは芳醇でまろやかになり、独自の熟成文化が受け継がれる。

📖 関連記事:泡盛の選び方|一般酒と古酒(クース)

前割り(まえわり)

焼酎を飲む前日などにあらかじめ水で割ってなじませておく飲み方。角がとれてまろやかになり、九州で親しまれる。

📖 関連記事:焼酎の割り方|水割り・お湯割り・ソーダ・前割り

お湯割り(おゆわり)

焼酎をお湯で割る飲み方。香りが立ちやすく体も温まる。お湯を先に注いでから焼酎を加えると自然に混ざる。

📖 関連記事:焼酎の割り方|水割り・お湯割り・ソーダ・前割り

テイスティング・提供

テイスティング(ているてぃんぐ)

色・香り・味を意識して酒を評価する飲み方。見た目、香り、口に含んだ味わいと余韻の順に確かめるのが基本。

📖 関連記事:テイスティングの基本|色・香り・味の取り方を学ぶ

アロマ(あろま)

原料や発酵に由来する酒本来の香り。グラスから立ちのぼる第一印象の香りを指し、熟成由来のブーケと区別される。

ブーケ(ぶーけ)

熟成の過程で生まれる複雑な香り。主にワインで使い、若い酒のアロマに対し、熟成で開く芳香をこう呼ぶ。

吟醸香(ぎんじょうか)

吟醸酒に感じるリンゴやバナナのような華やかな香り。低温発酵で生まれ、日本酒の香りの魅力の一つとされる。

アタック(あたっく)

酒を口に含んだ瞬間の第一印象。強さや甘み・酸味などの入りを指し、味わいを表現する際の起点となる。

余韻(よいん)

飲み込んだあとに口や鼻に残る味わいや香り。フィニッシュとも呼び、長く心地よいほど質が高いと評価されやすい。

ボディ感(ぼでぃかん)

口に含んだときの重みやコクの印象。軽快なものからどっしりしたものまであり、酒の飲みごたえを表す。

キレ(きれ)

飲んだあと味わいがすっと引いていく感覚。後味が重く残らず、次の一口を誘う軽快さとして評価される。

オフフレーバー(おふふれーばー)

本来あるべきでない好ましくない香味。劣化や製造上の要因で生じ、酒質の欠点として扱われる異臭・異味を指す。

利き酒(ききざけ)

香りや味を確かめて酒質を評価すること。唎酒とも書き、専用の蛇の目のきき猪口を使って色や透明度も見る。

📖 関連記事:テイスティングの基本|色・香り・味の取り方を学ぶ

ペアリング(ぺありんぐ)

料理と酒の相性を考えて組み合わせること。マリアージュとも呼び、同調・補完・洗い流しなどの考え方がある。

📖 関連記事:ペアリングの基本法則|同調・補完・洗い流し

チェイサー(ちぇいさー)

度数の高い酒の合間に飲む水などの飲み物。口をさっぱりさせ、飲むペースをゆるめる役割がある。

和らぎ水(やわらぎみず)

日本酒を飲む合間にとる水。チェイサーにあたり、口をリセットして味わいを楽しみ、飲みすぎを防ぐのに役立つ。

スワリング(すわりんぐ)

グラスを回してワインを空気に触れさせる動作。香りが開き、立ちのぼる香気を確かめやすくする所作。

燗(かん)

日本酒を温めて飲むこと。温度帯ごとに日向燗・ぬる燗・熱燗などの呼び名があり、香味の表情が変わる。

📖 関連記事:日本酒の温度帯ガイド|冷酒から熱燗まで

唎酒師(ききさけし)

日本酒の提供やサービスの知識を認定する民間資格。味や香りの評価に加え、料理との相性や提案の技能を持つ。

制度・文化・健康

酒税法(しゅぜいほう)

酒類の製造・販売や課税を定める日本の法律。酒類を4分類に整理し、自家醸造の制限や免許制度なども定める。

📖 関連記事:酒税法の基礎|お酒の定義と自家製果実酒の注意

酒類の4分類(しゅるいのよんぶんるい)

酒税法上の区分で、発泡性酒類・醸造酒類・蒸留酒類・混成酒類の4つ。ビールや日本酒などがそれぞれに割り当てられる。

📖 関連記事:酒税法の基礎|お酒の定義と自家製果実酒の注意

地理的表示(ちりてきひょうじ)

産地の特性と結びついた酒類にその地名を名乗る権利を認める制度。GIとも呼び、灘・薩摩・壱岐などが指定される。

📖 関連記事:地酒と気候風土|水・米・土地が生む個性

純アルコール量(じゅんあるこーるりょう)

飲んだ酒に含まれる純粋なエタノールの重さ(g)。量(ml)×度数×0.8で計算し、飲酒量を比べる共通の物差しになる。

📖 関連記事:純アルコール量とは|計算式と酒別の目安(g)

節度ある適度な飲酒(せつどあるてきどないんしゅ)

健康日本21(第一次)が示した、1日あたり純アルコール約20gを目安とする飲酒量。健康日本21(第三次)にも2024年の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」にもこの用語は無く、現行の線は生活習慣病のリスクを高める量(1日あたり男性40g以上・女性20g以上)。原本は「通常のアルコール代謝能を有する日本人において」の目安としており、女性・高齢者・お酒に弱い体質の人はより少量が適当とされる。あくまで目安で、少ないほどよいとされる。

📖 関連記事:「節度ある適度な飲酒」=1日20gの根拠

休肝日(きゅうかんび)

飲酒をしない日を設けること。連日の飲酒を避ける目安として公的資料でも触れられ、飲みすぎの見直しに用いられる。

📖 関連記事:休肝日の考え方と公的見解|設け方と注意点

アルコール分解(あるこーるぶんかい)

体内でアルコールが分解される流れ。ADHでアセトアルデヒドに、ALDHで酢酸に変わり、最終的に水と二酸化炭素になる。

📖 関連記事:アルコールの分解の仕組み|ALDHと体質差の基礎

フラッシング反応(ふらっしんぐはんのう)

飲酒で顔が赤くなる反応。分解酵素ALDH2の働きが弱い体質で起こりやすく、日本人に多いとされる。無理は禁物。

📖 関連記事:お酒に強い/弱いと体質|フラッシング反応とは

下戸・上戸(げこじょうご)

酒に弱い人を下戸、強い人を上戸と呼ぶ俗称。体質による分解能力の差が背景にあり、強さは鍛えられるものではない。

📖 関連記事:お酒に強い/弱いと体質|フラッシング反応とは

ノンアルコール(のんあるこーる)

アルコール度数が0.00%または1%未満の飲料。酒の風味を楽しめ、車の運転前や飲まない選択の場面で選ばれる。

📖 関連記事:ノンアル・微アルの仕組みと定義

微アルコール(びあるこーる)

度数を1%前後まで低く抑えた酒。ほろ酔い前の軽さで楽しめ、飲む量を控えたい人向けの選択肢として広がる。

📖 関連記事:ノンアル・微アルの仕組みと定義

RTD(あーるてぃーでぃー)

栓を開けてそのまま飲める缶入りの酒。Ready to Drinkの略で、缶チューハイやハイボールなどが代表的。

📖 関連記事:缶チューハイ・RTDの選び方|度数と甘さで選ぶ

角打ち(かくうち)

酒屋の店先で買った酒をその場で飲むこと。立ち飲みの原型で、量り売りとともに古くからの酒文化として残る。

📖 関連記事:量り売り・角打ち入門|作法と楽しみ方

晩酌(ばんしゃく)

夕食時に家庭で酒を楽しむ日本の習慣。日常の一杯を指し、近年は量より質を重んじる家飲みの形も広がっている。

📖 関連記事:家飲みアップデート2026|量から質へ

二日酔い(ふつかよい)

飲みすぎた翌日に頭痛や吐き気などが残る状態。脱水やアセトアルデヒドなどが関わるとされ、適量と水分補給が基本。

📖 関連記事:二日酔いの仕組みと対処|医学的にわかっている範囲で

五十音・英数索引

あ行 アタック亜硫酸塩アルコール度数アルコール分解アロマ泡盛ウイスキーウォッカヴィンテージエンジェルズシェアエール乙類焼酎オフフレーバーお湯割り

か行 角打ち加水カスクストレングス下面発酵唎酒師利き酒生酛休肝日旧世界・新世界キレ吟醸香吟醸酒クラフトジンクラフトビール黒麹クース下戸・上戸減圧蒸留原酒酵母甲類焼酎古酒混成酒

さ行 酒米三段仕込み酸度しぼりたて酒税法酒母酒類の4分類焼酎白麹シングルモルト新ジャンル心白熟成純アルコール量純米酒常圧蒸留醸造酒上面発酵蒸留蒸留酒ジンスタウトスワリング精米歩合節度ある適度な飲酒セパージュ速醸

た行 単式蒸留タンニンチェイサー地理的表示テイスティングテキーラテロワールデキャンタージュ糖化特定名称酒ドメーヌ

な行 生ビール日本酒日本酒度ノンアルコール

は行 発酵発泡酒麦芽晩酌火入れひやおろし微アルコール瓶内二次発酵ビールピルスナーピート二日酔いフラッシング反応ブショネブリュットブレンデッドブーケプルーフ並行複発酵ペアリングホップ本格焼酎本醸造酒ボタニカルボディボディ感ポットスチル

ま行 前割りマロラクティック発酵

や行 山廃和らぎ水余韻

ら行 ラガーラムリキュール連続式蒸留

わ行 ワイン

英数 IBUIPARTDAOC

定義は要点をまとめたもので、諸説ある語や機関により定義が異なる語もあります。数値や制度は改定される場合があり、正確な内容は各記事・一次資料をご確認ください。20歳未満の飲酒および飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児への影響が指摘されており、厚生労働省が控えるよう強く推奨しています。